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お知らせ

牛と生きる 真庭地域の和牛生産

 農耕や運搬、糞は養蚕用のクワの堆肥にと、日本人はかねてより牛と共に生きてきました。

 生活を支えてきた牛は、家の続き棟に建てられた小屋で飼われるなど大切にされてきました。

 現在日本で飼育されている牛を大別すると、肉牛、乳牛に分けられます。

 その中の「和牛」は、日本古来の在来種を賢人たちが品種改良を重ね、日本独自のブランドに仕上げてきました。その味は日本食ブームの追い風を受け、そのまま「WAGYUU(わぎゅう)」という名で世界中で知られるところとなりました。

 和牛生産は「繁殖牛」と「肥育牛」に分かれます。

 真庭地域では母牛に子牛を生ませて販売する繁殖農家が75戸、子牛を肉牛に育て上げて販売する肥育農家1戸が和牛生産に取り組んでいます。

 優良な子牛が選出される岡山県の子牛市には県内外から多くの肥育農家が買いつけにやってきます。長く飼育された産地の名前を名乗ることとなり、真庭で生まれた子牛が各地でブランド牛として育っているのです。

命をつなぐ

 真庭市美甘地区で繁殖農家を営む内田さんが育てた雄牛がこの程、家畜改良事業団に種雄牛候補として選出されました。種雄牛とは子牛を生ませる際、人工授精に使われる精子を産出する牛のことです。血統のよい牛の精子ほど、貴重な財産として取り扱われます。

 内田さんは飼育歴49年。岡山県の優良な子牛に与えられる称号「おかやま四ツ☆子牛」の基準の設定に尽力した経験を持つなど、和牛飼育に力を注いできました。

 内田さんが出荷した「9しんちよ401」を母とする子の枝肉評価が大変高く、同センターの職員の目に留まり、種雄牛候補の産出を2年前に内田さんに依頼。昨年11月29日、折りしも「いい肉の日」に雄の子牛が生まれました。雄牛候補の子牛は全国の精鋭の中から厳しい基準で選抜され、毎年30頭程度が選出されるといい、この雄牛も様々な基準をクリアしました。

 真庭地域は古くから子牛の生産が盛んな土地柄ですが、種雄牛として選抜されれば、13年ぶりの快挙となります。

 内田さんは「大きな産地ではなく、自分の所の血統で生み出した子牛なので大変価値がある。頑張って雌牛の改良をしてきたことが認められ、感無量だ」と話します。

 候補となった子牛は津山市にある種雄牛センターで飼育され、早ければ来年の春から試験的に種付けを行う。全国に配布して肉質などの結果をみて、認められれば正式な種雄牛として登録されます。

安心安全な肉を生産するために

 落合地区の新極さんは、就農して30年。8月23日現在、肥育牛220頭、繁殖牛60頭、子牛20頭を飼育しています。

 祖父の時代から今牛舎がある土地を開墾し、牛を育て、達夫さんがここまで増頭しました。自牧場で子牛を生ませ、繁殖から肥育まで行う一貫生産にも取り組んでいます。

 現在は父、叔父、妻を中心に毎日の世話を行っています。気をつけていることは、とにかく管理、観察につきるといいます。また粗飼料には特にこだわり、安全安心な地元の耕種農家の稲ワラをエサに使用。安全な肉を食べてほしいという消費者を第1に考えた飼育法を行っています。

 様々な工夫を重ね、近年の岡山県枝肉共進会では度々上位入賞に名を連ね、その肉は高い確立で最高級のA5ランクに格付されます。

 今後は現状を維持しながら肉質、肉量を兼備した牛の生産に努めたいと力を込めます。

故郷に錦を

 5年に1回開かれる言わば、和牛のオリンピック、「全国和牛能力共進会(以下全共)」をご存知でしょうか。和牛の能力の向上などを目指して、 5年に1度開催される全国規模の共進会です。第1回目の記念すべき大会は実は岡山県で開かれました。

 それから51年目の今年、宮城県仙台市で第11回全国和牛能力共進会が行われます。

 出場する牛たちは、県の出品対策協議会で厳しい判断基準に則り、協議に協議を重ねて選出されます。真庭からは平成14年の第8回の岐阜大会に出場して以来、出品牛はありませんでした。

 この大会の肉牛の部に、新極さんの愛牛が選出されました。出場牛8頭のうち、3頭が新極さんが手をかけ、愛情をかけ育てた牛です。

 7頭のグループ戦で挑む第7区に出場する牛は新極牧場で生まれ、育ちました。やはり特別な思い入れがあると言います。

 新極さんは「結果によっては今後の子牛の相場も左右するため、繁殖農家の気持ちも背負っていく。全共に出るからには故郷に錦を、という想いがある」と大会にかける意気込みを語りました。

 全共は9月7日に開幕します。

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